美容師のLINE交換で集客力を強化!個人対応リスクと予約管理のポイント      

美容師のLINE交換で集客力を強化!個人対応リスクと予約管理のポイント

予約管理システム

美容師とお客様がLINE公式アカウントを通じてやり取りをするケースが増えています。

電話予約やWeb予約に不安を感じるお客様にとって、サロンのLINE公式アカウントで予約や相談ができるのは、大きなメリットとなっています。また、来店前に希望のスタイルを共有できるため、来店前にカウンセリングを済ませることも可能です。

その結果、顧客満足度が向上し、リピーターの獲得にもつながっています。

ここでは、美容師とお客様をつなぐLINE公式アカウントについて、具体的なメリットとデメリットを詳しく解説します。また、個人LINE交換に伴うトラブルを防ぎつつ、効率的に予約管理を行うためのシステムについても紹介するので、参考にしてください。

美容師とお客様でLINE公式アカウントの利用が増えている背景

美容師とお客様とでLINE公式アカウントを介したコミュニケーションが増加している背景には以下の理由があります。

  • 電話予約に対する心理的ハードルがある
  • Web予約に抵抗がある
  • 来店前にスタイルの相談や質問を済ませておきたい

以下で詳しく解説します。

電話予約に対する心理的ハードルがある

株式会社ソフツーによる「電話業務に関する実態調査」によれば、『電話に対して苦手意識を感じていますか』という質問に対し、「とても感じる」「やや感じる」と回答した人の割合は全体の約6割(57.8%)でした。
参考:若者世代は7割以上が「電話恐怖症」に!?ソフツー「電話業務に関する実態調査」を発表│株式会社ソフツー
特に20代から30代では、その割合が7割以上(72.7%)にまで上昇します。これは、SNSのチャットやメッセージ機能の普及により、日常的な電話での会話が減少していることが原因の一つと言われており、特に若い世代を中心に広がっています。
実際に、美容室への電話予約についても同様に「電話をかけるのが怖い」「緊張する」といった声が少なくありません。
それを解決するのが、LINE公式アカウントを利用した予約です。LINEであれば、音声通話をすることなく、テキストメッセージだけで簡単に予約が完了するので、「電話しなければ」という心理的なハードルがありません。
また、予約日時が履歴に残るので、店舗へ電話連絡をしなくても予約状況や日程を確認できることから利用者が増えている背景があります。

Web予約に抵抗がある

Web予約は美容室の営業時間に関係なく予約の受付や変更などができるため、電話予約よりも利便性が高い予約方法です。美容室にとっても予約業務を効率化できるメリットがあるため、導入する店舗が増えています。
しかし、「操作に慣れておらず間違えそうで不安」「入力項目が多くて面倒」といった理由から、Web予約の利用をためらう人も少なくありません。
また、特定のシステムではアカウント登録が必要な場合があり、個人情報を登録することに抵抗がある人もいます。このような要因が心理的なハードルとなり、Web予約を導入しても十分に活用してもらえない場合があります。
一方で、サロンのLINE公式アカウントを活用すれば、予約が直接できるため「空いている時間を調べて予約をする」といった手間がありません。さらに、予約後の変更やキャンセルも、LINE公式アカウントへメッセージを送るだけで対応することも可能です。
このように、LINE公式アカウントでの予約は「Web予約は苦手だけど美容室には行きたい」というお客様のニーズに応えながら、ストレスなく予約ができる方法として利用されるケースが増えています。

来店前にスタイルの相談や質問を済ませておきたい

美容室では、施術前にお客様の希望するヘアスタイルや好みを確認するためのカウンセリングを行います。

しかし、お客様の中には、美容室に着いてから「どんな髪型にしようか」「イメージ通りに伝えられるだろうか」と悩んでしまう人もいます。また、限られた時間の中で焦って決めてしまい、施術後に「もっと違う髪型にすれば良かった」と後悔することもあるでしょう。

LINE公式アカウントを利用すれば、来店前に希望のヘアスタイルや具体的なイメージを美容師と共有することが可能です。画像を確認しながらの相談もできるため、「この髪型にしたいけど、私の髪質でも似合うかな」といった不安も事前に解消できます。

また、「帰りは何時までに終わりたい」「シャンプーやトリートメントを買いたいけど在庫はあるかな」といった細かいことも、来店前に気軽に確認することが可能です。

このように、LINE公式アカウントでの事前カウンセリングは、お客様の不安を解消し理想のスタイルを決めやすくなるという点から、利用されることが増えています。

LINE公式アカウント運用で得られるメリット

LINE公式アカウントを運用することで、美容室側が得られるメリットは以下のとおりです。

  • 事前カウンセリングによる施術時間の短縮
  • 来店促進とリピート率向上
  • 予約ポータルサイトの手数料削減

詳しく解説していきます。

事前カウンセリングによる施術時間の短縮

美容室がLINE公式アカウントでお客様とやり取りをする大きなメリットが、カウンセリング時間の短縮です。

来店時のカウンセリングには通常10分から15分ほどの時間がかかります。このカウンセリングの時間を短縮できれば、より多くのお客様の施術に時間を充てられます。

例えば、1日8時間の営業時間で、1人あたりのカウンセリング時間を10分短縮できれば、施術人数が5人の場合50分の時間を作れます。

また、事前に希望の髪型が分かっていれば、必要な道具や薬剤をあらかじめ用意しておけるため、準備にかかる時間も短縮できます。

カラーリングの場合は、事前に他のスタッフと配合について相談する時間も確保できるため、お客様の要望により近い施術が可能です。シャンプーやトリートメントなどの店販についても、事前に注文を受けられるので来店時に商品が欠品していたという状況を減らせます。

このように、LINE公式アカウントを活用した事前カウンセリングは、美容室の業務効率化とお客様へのサービス向上の両方を実現できます。

来店促進とリピート率向上

LINE公式アカウントでのやり取りは、お客様との関係性を深め、リピート率を高める効果があります。
美容室での施術だけでなく、日常的なコミュニケーションを通じて、より親密な関係を築けるためです。例えば、施術後に「スタイリングはうまくいっていますか?」といった簡単なメッセージを送るだけでも、「気にかけてもらえている」という安心感を持ってもらえます。
信頼関係が構築されると、お客様の来店履歴に合わせて「カットの時期ですね」「カラーの色持ちは大丈夫ですか?」といった自然な形でメッセージをすることで、来店につながりやすくなります。
また、誕生日や記念日に特別なメッセージやクーポンを送ることで、一人ひとりに合わせた特別感のあるサービスの提供が可能です。こうした細やかな心配りが、他のサロンとの差別化につながります。

予約ポータルサイトの手数料削減

美容室の予約方法として、ホットペッパービューティーなどの予約ポータルサイトを利用するお客様も多いでしょう。
しかし、これらのサイトでは予約1件ごとに手数料が発生するため、予約件数が多くなるほど美容室側の負担が大きくなります。
一方、LINE公式アカウントを活用して直接予約を受けられると、予約ポータルサイトの手数料はかかりません。
「ポイントを貯めたい」「予約サイトの方が使い慣れている」といったお客様には、「LINE予約でトリートメントをプレゼント」「LINE限定クーポン」といった特典を用意することで、直接予約のメリットを感じてもらえます。
このように、LINE公式アカウントで直接予約を受けることで、予約ポータルサイトの手数料削減につながるため、経営効率の改善が期待できます。

かんざし

美容師がお客様とLINE交換するデメリット

美容師の中には、お客様と個人的にLINE交換をすることがあります。しかし、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。

  • プライベート時間への影響
  • 予約ミスやダブルブッキングのリスク
  • 個人情報の管理
  • プライベートと仕事の境界があいまいになる

詳しく解説していきます。

プライベート時間への影響

お客様と個人LINEでやり取りをすると、営業時間外や休みの日にもメッセージが届く場合があるため、美容師のプライベートな時間を圧迫する可能性があります。

例えば、「夜遅くの予約や相談のメッセージ」「休日の返信依頼」といった状況が続くと、十分な休息が取れなくなり、心身ともにストレスを感じやすくなります。

美容師は体力的にも精神的にも負担の大きい仕事なため、仕事とプライベートのバランスが崩れると、サービスの質にも影響が出かねません。

こうした負担を軽減するためには、返信可能な時間帯を事前に伝えておくことが効果的です。「営業時間外のメッセージには翌営業日に返信します」など、対応ルールを明確にしておくことで、お客様の理解も得やすくなります。
さらに、業務時間外はLINEの通知をオフにするなど、自分の時間を守る工夫も大切です。このような取り組みにより、プライベートな時間を確保しながら、お客様とのコミュニケーションを継続できるでしょう。

予約ミスやダブルブッキングのリスク

個人LINEを使ってお客様から予約のメッセージが入った場合、美容師本人がスケジュールを確認して予約情報を入力する必要があります。

その際、「予約表への記入忘れ」「予約管理システムへの入力漏れ」といったミスが発生すると、同じ時間帯に複数の予約が入ってしまうリスクがあります。予約ミスやダブルブッキングが起きると、お客様に迷惑をかけるだけでなく、場合によっては、サロンの信頼を損なう原因にもなりかねません。

個人情報の管理

美容師個人のスマートフォンでLINEのやり取りを行うと、お客様の個人情報が漏えいするリスクが高まります。
例えば、スマートフォンの紛失や誤操作により、お客様の名前、連絡先、予約内容などの情報が第三者に流出するかもしれません。
また、退職したスタッフが過去のお客様の情報を持ち出してしまうリスクも考えられます。個人のスマートフォンに保存されている以上、お客様の大切な情報を完全に保護することは難しい状況です。
このようなリスクを軽減するには、個人情報の取り扱いに関する明確なルールを設ける必要があります。例えば、やり取りが終了した古いメッセージは定期的に削除することや、お客様の情報をメモ帳アプリなどに転記しないことなどを徹底します。
さらに、スタッフ全員で個人情報保護の重要性を共有し、定期的な研修を行うことで、情報管理の意識を高めることも大切です。

プライベートと仕事の境界があいまいになる

LINEを使った気軽なコミュニケーションは、お客様との距離が近づきすぎるリスクがあります。髪型やカラーの相談から始まったやり取りが、いつの間にかプライベートな話題へと広がってしまうことも少なくありません。

こうした関係性の変化により、お客様が「この人は自分に特別な対応をしてくれている」と感じ、施術以外の目的での連絡や、食事、お出かけへの誘いに発展するケースがあります。
関係性が良好であれば問題ないかもしれませんが、関係が悪化した際には深刻なトラブルに発展する可能性もあります。

たとえ個人間のトラブルであっても、美容師とお客様という関係上、サロン全体のイメージダウンにもつながりかねません。

そのため、LINEでのやり取りは基本的にはしないというルールを店舗全体で共有し、徹底することが重要です。さらに、トラブルが発生した際の対応手順も事前に決めておく必要があります。

LINEでの予約管理を「かんざし」で効率化

美容師がお客様からLINE公式アカウントで予約を受けた場合、そこから店舗の予約台帳や予約システムに情報を登録します。しかし、店舗が複数の予約チャネルを導入している場合、登録作業中に別の予約が入ってしまうことがあるかもしれません。

この課題を解決できるのが「かんざし」です。「かんざし」は、電話やWeb予約、SNSからの予約など、複数の予約チャネルを一元管理できる予約管理システムです。

かんざしを導入すれば、リアルタイムで最新の予約状況を確認できるため、ダブルブッキングや記録ミスを防ぎ、効率的に予約を管理できます。

予約を一元管理できる予約管理システム「かんざし」

予約情報の一元管理で瞬時に空き状況を確認できる

「かんざし」を活用すると、LINE公式アカウントのリッチメニューを通じてお客様を専用の予約ページにスムーズに案内できます。この予約ページでは、お客様が指名したいスタッフを選び、希望するメニューやクーポンを確認した上で選択できます。
さらに、カレンダー形式で空いている日時をチェックしながら、自分のスケジュールに合った日程を簡単に選べます。
従来の予約システムでは、予約サイトに新規登録をしたり、毎回個人情報を入力する手間がありました。こうした手続きが面倒に感じてしまい、予約を途中で諦めるお客様も少なくありませんでした。
しかし、「かんざし」を活用した仕組みでは、LINE公式アカウントと連携しているため、これらの複雑な作業が不要になります。簡単な操作で予約が完了するので、お客様にとって使いやすく、ストレスのない予約体験を提供できます。
さらに、「かんざし」によって、全ての予約情報が自動的に集約される仕組みが整っているため、
スタッフが手作業で予約内容を記録する必要がなくなり、記録漏れやミスを大幅に減らすことが可能です。
関連記事:LINE連携ができる予約システム5選!仕組みや機能を比較

スマートフォン・タブレットで予約状況をどこでも把握

「かんざし」の予約管理機能は、スマートフォンやタブレットからでも確認が可能です。
店舗にいなくても最新の予約状況を確認できるため、営業時間外や外出中に急な予約の変更やキャンセルの連絡があっても、自宅や移動中でも対応できます。
さらに、スタッフ同士で予約の情報を共有できるので、誰かが不在のときでも他のスタッフが代わりに対応できます。
「この時間は誰が空いているか分からない」といった不便を感じることなく、スムーズに連携が取れるのが便利なポイントです。
予約状況をいつでも把握できれば、対応力がアップするのはもちろん、スタッフ全員が安心して働ける環境を作ることが可能です。お客様にとっても「すぐ対応してくれる」という信頼感につながり、より良いサービスを提供することができます。

サロエボと連携して予約・顧客情報をまとめて確認

「かんざし」は、サロン管理システム「サロエボ」と連携することで、予約情報と顧客情報の連動が可能です。特定のお客様から予約が入ったときは、施術履歴やお客様の好み、これまでのやり取りなど、必要な情報がすぐに確認できます。
例えば、リピーターのお客様であれば、カラーやスタイリング内容を事前に把握しておくことで、「前回と同じようにお願いしたい」といったリクエストにも即座に対応できます。また、初めてのお客様の場合でも、予約時に希望や気になる点を入力してもらうことで、来店時のカウンセリングをスムーズに進められます。
このように顧客情報をまとめて管理することで、施術準備や提案の精度が上がり、結果としてお客様の満足度向上につながります。
また、情報が一元化されていることで、他のスタッフが対応する場合でもスムーズに引き継ぎができ、サロン全体のサービス品質を一定に保つことが可能です。
サロン特化型のPOSシステム「サロエボ」

業界トップクラスのお得な料金で導入可能

「かんざし」の料金は月額5,500円(税込)と、美容業界の中でも最安水準の価格設定です。契約期間も柔軟で、最低3か月から始められるため、「長期契約が不安」という方でも安心して利用できます。その後は1か月単位で更新可能なので、サロンの状況に合わせて無理なく運用を続けられます。
予約に対しての手数料などもかからないため、コストを抑えながら顧客満足度を高めることが可能です。
また、初期費用がかからないのもポイントです。多くの予約システムでは初期設定費用として数万円が必要ですが、「かんざし」ではこの費用がありません。導入時の負担が軽減されるため、初めて予約管理システムを導入するサロンでも安心して利用を始めることができます。

まとめ

美容師とお客様の個人LINEの交換は、トラブルにつながりやすくリスクが大きいため、適切なルールを決めてできるかぎり避けることが大切です。

お客様と柔軟なコミュニケーションを行い、予約もスムーズにしたいといった課題の解決に有効なのがLINE公式アカウントと「かんざし」の組み合わせです。かんざしを導入することで、複数の予約チャネルを一元管理できるため、ダブルブッキングのリスクを減らすことができます。
また、予約情報は、スマートフォンやタブレットでどこからでも確認できるので、急な変更にも柔軟に対応できます。
初期費用ゼロ、月額基本料金5,500円(税込み)とリーズナブルな料金で利用できるので、ぜひ一度検討してみてください。

予約管理をもっと効率化してもっと快適なサロンワークを

KANZASHI(かんざし)
かんざしは、様々なウェブサイトから入る予約を取りまとめる一元管理サービスです。すべての予約(インターネット・電話・店頭・自社サイト)を一元管理することでバッティングをなくし業務を効率化。サロンワークに集中できます。

関連記事

特集記事

TOP