ネイルサロンを開業する手順と成功につなげる5つのポイント      

ネイルサロンを開業する手順と成功につなげる5つのポイント

POSシステム

個人事業主としてネイルサロンを開業したいと考える方も多いのではないでしょうか。ネイリストの魅力の一つは、自分の好きなペースで働きながら、お客様を喜ばせることができる点にあります。

しかしながら、ネイルサロンの開業には一定の手順があり、さまざまな準備が必要となってきます。開業資金や資格、効果的な集客方法は何かなど分からないこともあるかもしれません。

そこで本記事では、ネイルサロン開業の基礎知識から成功のポイントまでを解説いたします。

ネイルサロンの種類と開業に必要な費用の違い


ネイルサロンを開業する場合、以下の3つの方法があります。

  • 自宅型
  • 店舗型
  • フランチャイズ型

それぞれの特徴と必要な開業資金について解説します。自分に合ったネイルサロンの形態を選ぶことが、開業成功への第一歩となります。

自宅型:約30万円

自宅の一部を改装してネイルサロンにする自宅型は、開業資金を抑えられることが最大のメリットです。内装工事費や家賃がかからないため、必要なのはネイル用品や消耗品などの費用だけです。

内装などにお金をかければそれだけ資金も必要になりますが、一般的には約30万円あれば、自宅型のネイルサロンを開業できます。

ただし、自宅型は認知度が上がりにくいというデメリットも存在します。看板を出しにくいため、集客には工夫が不可欠です。

自宅型で開業する場合は、口コミを中心とした集客方法を考えることが重要です。SNSを活用したり、自宅周辺にチラシを配布したりするのも効果的です。

店舗型:約200万円

路面店やビルの一室を借りて開業する店舗型は、自宅型と比較すると多くの開業資金が必要です。家賃や内装工事費、看板代などで200万円程度かかります。立地によっては、さらに高額な費用がかかることも珍しくありません。

その分、認知度は上がりやすく、集客もしやすくなるというメリットがあります。自宅型よりもお客様が通いやすい環境を整えられます。

しかし、家賃などの固定費もかかるため、しっかりと売上を上げていかなければお店を維持できません。店舗型で開業する場合は、立地選びが非常に重要です。人通りの多い場所や、ターゲットの客層が多く集まる場所を選びましょう。

店舗型のネイルサロンと一口に言っても、貸店舗の種類によって特徴が異なります。たとえば、前の店舗が使用していた内装や設備がそのまま残っている「居抜き物件」では、内装工事の費用と時間を節約できますが、デザインの自由度は高くありません。

一方、内装や設備が残っていない「スケルトン物件」では、内装や設備を一から施工する必要があるため、内装工事の費用や時間がかかりますが、居抜き物件に比べてデザインの自由度が高く、店舗のコンセプトを表現しやすくなります。

店舗の位置によっても、路面店、ロードサイド店、空中店、地下店などに分類されます。立地によって家賃や客層が変わってくるため、入念に検討することが重要です。

フランチャイズ型:約500~700万円

本部の支援を受けられるフランチャイズ型は、開業資金が一番高額です。加盟金や保証金、研修費などを含めると、500~700万円ほどの資金が必要になります。店舗の内装も、本部の指定に合わせなければならないため、自由度は低めです。

しかし、集客のノウハウや経営のサポートが受けられるため、開業後も手厚いフォローを受けられます。開業の意欲があってもノウハウに不安を感じる方におすすめのタイプと言えます。

フランチャイズ型で開業する場合は、契約内容をしっかりと確認することが大切です。ロイヤリティの割合や、契約期間、解約条件などを把握しておきましょう。

ネイルサロンの開業に資格は必要?


次に、ネイルサロンを開業するのに資格が必要なのかどうかについて見ていきましょう。資格の有無は、開業する上で重要なポイントの一つです。

実は、ネイルサロンを開業するのに、資格や許可は必須ではありません。そのため、店舗と設備が整っていればすぐに営業を始められます。

しかし、開業するにあたって厚生労働省が定めている「ネイルサロンにおける衛生管理に関する指針について」は把握しておきましょう。お客様に安全で清潔な施術を提供するために、衛生管理を徹底する必要があるためです。

具体的には、施術者の健康管理、器具の衛生管理、手指の衛生管理、施術室の衛生管理などが求められています。NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)では、JNAが制定した「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を普及するために、「ネイルサロン衛生管理士」の資格制度を設けています。

講習会を受講し、筆記試験に合格すると資格が付与されます。資格取得者には、認定証とバッジが授与されます。有効期限は3年で、一度の継続手続きで「永続認定」となります。受講資格は18歳以上で、ネイルサロンでの実務経験は問われません。2024年9月からは、18歳未満でも理美容専門学校やネイルスクールに通っていれば受講できるようになりました。

お客様に安心して通っていただくためにも、ネイルサロン衛生管理士の資格取得をおすすめします。

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ネイルサロンの計画から開業までの8ステップ


ネイルサロン開業までの流れを、8つに分けて解説します。開業までの道のりをイメージしながら、一つずつ準備を進めていきましょう。

1.コンセプト・事業計画の作成

まずは、どのようなネイルサロンを開きたいのか、コンセプトを決めることが肝心です。ターゲットとする客層や提供するメニュー、価格帯などを明確にし、他店との差別化を図れるようオリジナリティを打ち出しましょう。

コンセプトを決める際には、自分の強みや特徴を活かすことが大切です。得意なネイルのジャンルや、自分ならではのサービスを提供することで、他店との差別化を図れます。

コンセプトが決まったら、事業計画書を作成します。開業資金や売上目標、経費など数字を明確にしておくことが重要です。事業計画書は、資金調達の際にも必要になるため、しっかりと作り込んでおきましょう。

2.物件選び

事業計画書ができたら、物件を探します。自宅型なら、自宅のどの部屋を使うかを検討します。店舗型であれば、立地や家賃、広さなどを考慮して物件を選びましょう。内装工事ができるのかどうかも不動産会社に確認が必要です。

物件選びの際には、家賃だけでなく共益費や水道光熱費なども確認しておきます。また、競合店の有無や、ターゲットとする客層の多さなど物件の周辺環境も重要なポイントになるため、調べておきましょう。

3.資金調達

開業資金が足りない場合は、資金調達を考えましょう。審査はありますが、低金利で借り入れができます。補助金や助成金を活用するのも良いでしょう。女性起業家を支援する制度もあるため、探してみてください。

資金調達の際には、返済計画を立てることが重要です。無理のない返済計画を立てることで、安定した経営を続けられます。

4.内装工事

物件が決まったら、内装工事です。自宅型なら、壁紙を変えたり、照明を変えたりするだけでも雰囲気が変わります。店舗型なら、お店の顔になる外観や内装にこだわりましょう。お客様にリラックスしていただける、居心地の良い空間づくりを心がけてください。

また、内装工事の際にはネイルサロンに必要な設備も合わせて導入しましょう。ネイルテーブルや照明、換気設備などお客様が快適に過ごすための設備が必要です。

5.設備・備品の購入

ネイルサロンに必要な設備や備品を揃えます。ネイルテーブルやイス、ライト、ネイル用品など質の良いものを選びましょう。備品を揃える際には、衛生管理に必要なものも忘れずに用意しましょう。たとえば、オートクレーブや消毒用エタノール、使い捨て手袋など衛生管理に必要なアイテムを揃えておくことが大切です。

6.スタッフ採用・人材育成

スタッフを雇う場合は、求人を出して採用活動を行います。

スタッフ教育の際には、技術面だけでなく、接客面でのトレーニングも欠かせません。満足していただけるサービスを提供するためには、スタッフの接客スキルを高めることが重要です。

ロールプレイングを取り入れたり、接客マニュアルを共有したりするなど、スタッフ全員で接客スキルを磨いていきましょう。

7.集客活動

集客活動はネイルサロンの開業前から始めましょう。ホームページやSNSを活用して、サロンのコンセプトや提供するメニューをアピールします。ターゲットとなる客層に向けて、どのような魅力があるのかを伝えていくことが重要です。チラシを配ったり、クーポンを配ったりするのも効果的です。

集客の際には、住所・営業時間、メニュー・料金、スタッフ紹介、店舗の雰囲気が分かる写真、予約方法などの情報を掲載するのがポイントです。Googleビジネスプロフィールを活用するのもおすすめで、Googleマップに店舗情報を表示できるため、お客様に見てもらいやすくなります。

ただし、ターゲット層に合わせて集客方法を選ぶことが大切で、高齢層ならオフライン集客、若年層ならSNSやアプリなどのオンライン集客を中心に展開しましょう。

安定した集客のためには、開業した後も集客活動を継続的に行うことが重要です。また、リピーターを増やすためには、お客様の満足度を高めることを心がけましょう。

施術の質を高めることはもちろん、お客様一人ひとりに合ったカウンセリングを行うことで、リピート率を上げられます。

8.開業届の提出

開業届の提出は法的な義務ではないので、提出しなくても罰則はありません。ただし、開業届を提出しておくと、確定申告の際に青色申告による節税のメリットがあります。

開業してからだと日々の業務で忙しくなり、提出ができない場合があるため、早めに出しておくと安心です。

ネイルサロンを開業する際の注意点


開業時の注意点を2つ紹介いたします。開業前に確認しておくことで、トラブルを未然に防げます。

確定申告を忘れずに行う

ネイルサロンを開業したら、個人事業主として確定申告が必要です。確定申告の対象となる期間は1月1日から12月31日となり、翌年2月16日から3月15日まで行う必要があります。申告が遅れると、青色申告ができなくなります。また、ペナルティを課せられるおそれがあるため、売上や経費を記録して、期限までに申告を行いましょう。

初めての確定申告で不安な方は、税務署が実施している無料の相談会への参加や、税理士に依頼することも検討しましょう。

運転資金も確保しておく

ネイルサロンの開業には、開業資金のほかに運転資金も必要です。売上が安定するまでの期間、家賃や材料費、人件費などをまかなえるだけの資金を確保しておきましょう。最低でも半年分は必要だと言われています。

運転資金が不足すると、資金繰りが困難になります。余裕を持った資金計画を立てることが重要です。

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ネイルサロンの集客を安定させる5つのポイント


開業しても、すぐにお客様が来てくれるとは限りません。安定した集客のために、おさえておきたい5つのポイントを紹介いたします。

コンセプト・ターゲットを明確にする

他店との差別化を図るためにも、コンセプトを明確にすることが大切です。ターゲットとする客層を決めて、その人たちが求めているものは何かを考えましょう。年代や職業、ライフスタイルなども意識して、ニーズに合った施術メニューを用意します。

コンセプトを明確にすることで、サロンの個性や他店にはない魅力を知ってもらいやすくなるので、お客様の心を掴みやすくなります。結果として、ターゲットとする顧客層に強く訴求できるため、安定した集客につなぐことが可能です。

集客活動を継続して行う

集客は、開業前から継続して行うことが大切です。新規のお客様を獲得することも重要ですが、一度来店したお客様にリピートしてもらえる施策も忘れずに行いましょう。

リピーターは売上の安定につながるだけでなく、口コミによる集客にも貢献してくれます。

顧客管理を徹底する

お客様の情報を管理して、一人ひとりに合った接客やメニューを提供することが大切です。来店履歴や好みのデザイン、アレルギーの有無など、情報を蓄積しましょう。顧客管理は、紙ベースだと管理が大変なので、最初からシステムを導入するのがおすすめです。

顧客管理を徹底することで、お客様一人ひとりに合ったサービスを提供できます。お客様のニーズを把握し、それに応えることができれば顧客満足度が高くなるため、リピート率の向上が期待できます。

複数の予約チャネルを導入する

サロンの予約は、電話だけでなく、Webからも受け付けるようにしましょう。複数の予約チャネルを用意することで、お客様の利便性が高まります。ただし、管理が煩雑になるため、予約システムの導入も検討してみてください。

予約システムを導入することで、24時間予約を受け付けられます。キャンセル待ちの設定もできるので、キャンセルが出た際にスムーズに次のお客様を案内できます。

キャッシュレス決済に対応する

現金払いだけでなく、キャッシュレス決済にも対応することが大切です。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、お客様の好みに合わせて選べるようにしておきましょう。キャッシュレス決済は、会計がスムーズになるのもメリットです。

キャッシュレス決済の導入は、お客様の利便性を高めるだけでなく、会計の効率化にもつながります。現金管理の手間も省けるため、業務の効率化が期待できます。

サロエボの導入で安定した経営を実現


顧客管理や予約管理、会計業務まで、サロン経営に必要な機能がオールインワンになったサロン特化型のPOSシステムが「サロエボ」です。サロエボを導入することで、さまざまなメリットが得られます。

顧客管理や業務データを分析する手間を省ける

サロエボなら、顧客管理や売上管理、在庫管理など、サロン運営に必要なデータをまとめて管理できます。面倒な集計作業も自動化されるので、施術や集客により多くの時間を使えるようになります。

また、顧客データを活用することで、お客様一人ひとりに合わせたアプローチが可能です。来店頻度の低いお客様にはフォローメールを送ったり、誕生日月のお客様にはお得なクーポンを送ったりと、きめ細やかな対応ができます。

また、売上データを分析することで、売れ筋メニューや時間帯が明確になります。スタッフのシフト調整や、仕入れ計画の最適化にも役立てられます。

freeeとの連携で確定申告も簡単

会計ソフトのfreeeと連携することで、確定申告の準備も簡単です。日々の売上データを自動で取り込んで、申告書を作成してくれます。領収書や請求書の作成機能もあるので、経理業務の効率化にもつながります。

確定申告は個人事業主にとって大切な業務の一つですが、毎日の売上や経費を記録するのは面倒です。サロエボとfreeeを連携させれば、日々の記録が自動化されるので、申告時の手間が大幅に削減できます。

サロン特化型のPOSシステム「サロエボ」

予約システムとの連携で予約チャネルが導入しやすい

サロエボには、予約システム「かんざし」との連携機能もあります。予約チャネルを増やしても、予約状況を一元管理できるので便利です。予約ポータルサイトやLINE、InstagramといったSNSからの予約にも対応しているので、お客様が使い慣れている方法で予約できます。

また、予約システムを導入することで、24時間いつでも予約を受け付けられるようになります。電話予約だけだと、営業時間内しか予約を取れません。キャンセル待ちの設定もできるので、キャンセルが出たときにスムーズに次のお客様にご案内できます。

サロエボとかんざしを組み合わせることで、効率的なサロン運営が実現可能です。

予約を一元管理できる予約管理システム「かんざし」

まとめ

ネイルサロンの安定した経営には、開業までの準備が大切になるため、開業までの流れを理解し、資金面での計画を入念に立てましょう。

また、開業後は、集客活動を継続的に行うことが重要です。サロンのコンセプトを明確にし、ターゲットとする顧客層のニーズを捉えた施術メニューを用意しましょう。顧客管理を徹底し、お客様一人ひとりに合わせたサービスを提供することで、リピート率の向上につなげられます。

複数の予約チャネルの導入やキャッシュレス決済への対応など、お客様の利便性を高める工夫も大切ですが、管理には手間がかかります。そこで、サロン専用のPOSシステム「サロエボ」の活用がおすすめです。

サロエボなら、顧客管理や予約管理、会計業務まで、サロン運営に必要な機能がオールインワンで使えます。面倒な作業を自動化し、効率的な運営を実現可能です。さらに、会計ソフトのfreeeとの連携で、確定申告の準備も簡単になるため、施術や集客に集中できます。

ネイルサロン開業を目指す方は、ぜひサロエボの導入をご検討ください。

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サロエボ
サロエボは、今までバラバラだった経営・接客・販促などのサロン業務を完全一元管理できる、サロンに特化したPOSシステムです。

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